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Archive for 2010年4月

3/22 無事に学位授与式が終了しました.
当日は13時開始なのですが,博士号授与者はドクターガウンを着用して授与式に出席する関係で1時間前に控え室に集合しました.
控え室ではあらかじめ連絡していたガウンと帽子のサイズ確認をしたのですが,私はすこし袖が短かったので一つ大きいサイズに変更してもらいました.
このドクターガウン,結構分厚い生地で,かつ肩から背中にたらすフードも大きいので思ったよりも重たかったでした.
色はスクールカラーに近い紫.袖にはベルベットの3本ラインが入り,前合わせも黒のベルベット.フードの縁は工学博士の色になっている橙色,帽子の房飾りは金色という派手なものです.このあたり,スクールカラー以外はアメリカのアカデミックガウンの規定に沿っています.
 
式自体は工学部,文化情報学部の大学2学部と文化情報学研究科,工学研究科,生命医科学研究科の大学院3研究科合同で行われました.
(生命医科学は設立2年目なので学部卒業者はいない)
学部と修士は各学部・研究科の総代1名ずつが壇上で学長から学位記を受け取るのですが,博士は全員が順番に壇上に登って学位記を受け取ります.
式の始まる30分ほど前,開場してからその受け取り方のリハーサルを行いました.学士・修士はそれぞれの代表なので各学部・研究科の参列者も起立・着席をするので細かく指示を受けていましたが,博士は完全に個人で動くので,適当な説明でしたね.
22日の博士号授与者は文化情報学博士,工学博士の甲乙合わせて16名,文化情報学博士は2名でどちらも甲(課程)博士,工学博士は甲が8名,乙が6名(工学研究科だけでなく生命医科学研究科修了者も工学博士)でした.
定刻に少し遅れて式は始まりました.式次第はプロテスタントの礼拝形式に則ったもので,奏楽,讃美歌,聖書朗読・祈祷から始まりました.
その後は学位記授与.学部2つのあとは3つの研究科の修士.面白いことにこの3人の修士総代はみんな女性でした.
続いて博士号授与ですが,学長が一人一人学位記に書かれている内容を読み上げるので結構時間がかかります.
文化情報学博士2名,工学研究科知識工学専攻1名に続いて電気工学専攻が2名,左隣に座った人が電気工学専攻だった時に,ふと気がつきました,私は電気電子工学専攻だわ.
えっと,私の代から専攻名が電気工学専攻から電気電子工学専攻に代わったんですよね.でも,私の前までは電気工学専攻,つまり私より前に入学した人.ということは,私が少なくとも同着で電気電子工学専攻の1番目の博士号?
そんなことを考えていると工学研究科長に名前を呼ばれます.なるべく低いけどよく通りそうな声で返事をして壇上に登ります.
学長がA3サイズの大きな学位記を読み上げ始めましたが,途中の「…工学研究科電気電子工学専攻博士課程の後期課程を…」,電気電子工学専攻のところで本当に一瞬言いよどんでたのはちょっとおかしかったです.まぁ学長も直前までの学位記の専攻名と微妙に違うのが書いてあったらびっくりするよねぇ.
学長から学位記を受け取って握手して,さぁ壇から降りようとしたら,同じ研究室のM1が「XXさん,おめでとうございます~!」と….
私の前にも何人か同じようなことを言われて,人によっては大声で「ありがとう!」とか言ってたけどもさすがにこの年ではそれもはばかられるので,声のしたほうにガッツポーズだけしました.いや,ほんとは恥ずかしかったんだけどね.
私の次の人は機械工学専攻,ということは,半年or1年前に修了している同期生がいなければ私が電気電子工学専攻の博士第1号ということに…(実際に私が第1号だと教授から聞きました).
そのあとは特にすることも無く,時々讃美歌うたう為に立ち上がるだけでひたすら学長や総長の退屈な話を聞いていました.これから社会人になる卒業生の為の訓示なんてねぇ,とっくに社会人になってる身とすれば,いまさらって感じだし.
最後に壇上の教授陣が降りてきて,拍手で卒業生の退場を見送ってくれました.こういう場合でも当然博士号取得者が一番に退席します.
会場の体育館を出ると,在校生が自分達の先輩を見送るために列を成してましたが,そこを紫のアカデミックガウンを来た集団が歩いていく訳で…,いやぁいろんなことを言ってましたねぇ,曰く「なにあれ?かっこいい」,「ハリポタみたい~」はまだ良い方で,「うわ,変な格好」「コスプレか?」なんて失礼な連中もいました.
退場後もしばらくはガウンを貸してくれたので外で記念写真を取りました.顔を名前を隠してアップしておきますね.
で,研究室に帰っておめでとうコールしてくれたM1にお礼を言って,しばらくだべって帰ることに.
普通の卒業ならこれで大学との縁も切れてしまうのでしょうが,私の場合5月の末には大学で開かれる親会社との技術懇談会で講演しないといけないし,多分共同研究も続けることになるのでまた頻繁に大学に来ることになるでしょう.
 まぁ,それでもこの学位授与式が1つの区切りではあります.
 2年間,本当にありがとうございました.
 

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